本論文は、自動運転車のトラジェクトリ追従制御問題に対して、新しいリアルタイム対応のデュアルモードフィードバック線形化モデル予測制御戦略を提案している。
まず、車両運動学のフィードバック線形化を行い、線形化された追従誤差モデルを導出する。次に、この線形化モデルに対する時変の入力制約を解析的に特徴付け、その最悪ケースの時不変近似を定義する。
その上で、設計された安定化制御器と関連する可制御不変領域を用いて、入力制約を満たしつつ安定な全状態量追従を実現するデュアルモードMPCを提案する。
提案手法は、非線形MPCと比べて計算量が低く、線形MPCと比べて精度が高い。実験的検証により、提案手法が計算負荷が低く、他の2つの制御手法よりも優れた追従性能を示すことが確認された。
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