本論文では、視覚慣性航法システム(VINS)と光学慣性航法システム(LINS)の非線形モデルの観測不可能な方向を分析しています。
2つの特徴点がカメラで遮蔽なく観測できることを前提とすると、VINSの観測不可能な方向は、全体的な並進と重力ベクトルに関する回転です。LINSの観測不可能な方向はVINSと同じですが、1つの特徴点の観測で十分です。
まず、VINSの観測可能性を分析しています。Lie微分を用いて観測不可能な方向を特定し、2つの特徴点が観測できる場合の条件を示しています。次に、同様の手法でLINSの観測可能性を分析しています。
結論として、2つの特徴点が観測できる場合、VINSとLINSの観測不可能な方向は、並進と重力ベクトルに関する回転であり、その他の状態変数は観測可能であることが示されています。
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