本論文は、コンバータ連系システムの安定性評価のための新しい手法を提案している。主な内容は以下の通りである:
同期ループを明示的に特徴付けるための4ポートの拡張インピーダンスモデル(EIM)を提案した。EIMでは、同期ループを仮想的な電気ポートとして表現している。
EIMを用いて拡張インピーダンスネットワーク(EIN)を構築する手法を示した。EINでは、同期ノードや同期ブランチを含むネットワークモデルが得られる。
EINに基づく周波数領域モーダル解析(FMA)を行うことで、同期ループの参加度を直感的に評価できるようになった。
典型的なポイントツーポイントHVDCシステムを用いた事例研究により、提案手法の有効性を検証した。特に、GFLとGFMの同期ループ間の相互作用が系統の振動安定性に及ぼす影響を明らかにした。
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