本研究では、ロボットの動きを音楽に変換する「Music Mode」という新しい機能を開発した。2つの実験と現場での事例研究を通して、この機能がロボットの印象に与える影響を調べた。
実験1では、ロボットが3つの異なる動作(ダンス、移動、テーブルふき掃除)を行う際に、3つの異なる音声モード(オーケストラ、ロボット音、無音)を組み合わせて比較した。参加者はロボットの人工性、生命感、好感度、知性、安全性などについて評価した。その結果、オーケストラ音声モードでは、ロボットがより人間的、生き生きとした、好感が持てる、知性的、安全だと評価された。
実験2では、ロボットの動きに合わせて再生される音楽と、動きとは無関係な音楽を比較した。参加者はオーケストラ音声モードのほうがロボットをより知性的だと評価した。
現場での事例研究では、ロボットがオーケストラ音声モードで作業を行っている際の周囲の人々のコメントを収集した。肯定的なコメントが最も多く、音楽が人々にロボットの存在を知らせ、ロボットとの接触を避けるのに役立つと評価されていた。一方で、音量が大きすぎるという否定的なコメントもあった。
以上の結果から、ロボットの動きを音楽に変換することで、ロボットに対する人間の好感度と知性の評価が向上することが示された。ただし、音量設定など、音楽の実装方法によっては、ロボットの受け入れを阻害する可能性もあることが明らかになった。
Başka Bir Dile
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by Catie Cuan,E... : arxiv.org 04-02-2024
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