本研究では、INI-QKDプロトコルにAD方式を適用することで、その性能を向上させる方法を提案している。
具体的には以下の通り:
偏光ミスアライメントが高い場合(ed = 0.10、0.30、0.50)、ADを適用することで通信距離を大幅に延長できる。例えば、ed = 0.50の場合、ADなしでは通信距離が323kmに制限されるが、ADを適用すると361kmまで延長できる。
位相ずれが大きい場合(δ = 0.15、0.23、0.25)も同様に、ADを適用することで通信距離を伸ばすことができる。δ = 0.25の場合、ADなしでは通信距離が304kmに制限されるが、ADを適用すると341kmまで延長できる。
偏光ミスアライメントと位相ずれが共に大きい場合(ed = 0.15、δ = 0.20 / ed = 0.10、δ = 0.10)でも、ADを適用することで通信距離を大幅に改善できる。
このように、ADを適用することで、INI-QKDプロトコルの性能を大幅に向上させることができる。特に、高い誤り率の条件下でも安定した秘密鍵レートと長距離通信を実現できる。重要なのは、ADはプロトコルの実験系を変更することなく適用できるため、既存のINI-QKDシステムに容易に導入できる点である。
Başka Bir Dile
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by Seyede Zahra... : arxiv.org 10-02-2024
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