核心概念
超キャパシタの動作電圧の範囲を最適化することで、エネルギー効率を向上させることができる。
摘要
本論文では、超キャパシタのエネルギー効率を動作電圧の観点から理論的および実験的に分析している。
まず、充放電サイクルにおけるエネルギー効率の計算式を導出した。この式は、動作電圧の範囲、内部抵抗、充放電電流に依存することを示している。
次に、実験的に3種類の容量の超キャパシタを用いて、動作電圧範囲を変えながらエネルギー効率を測定した。その結果、以下のことが明らかになった:
- 最大効率は、最大動作電圧で動作させた場合に得られる
- 最小動作電圧を上げるほど効率は向上するが、利用可能エネルギーは減少する
- 充放電の後に休止時間を設けると、自己放電・自己充電の影響でエネルギー効率が低下する
したがって、超キャパシタのエネルギー効率を最大化するには、最大動作電圧で動作させ、最小動作電圧を可能な限り低く設定することが重要である。ただし、利用可能エネルギーとのトレードオフを考慮する必要がある。
統計資料
充電時間と放電時間はサイクル10回目までに安定する。
充電時の電流と放電時の電流が等しい場合、充電量と放電量もほぼ等しくなる。
高電流を流すと、エネルギー効率が大幅に低下する。
引述
"最大効率は、最大動作電圧で動作させた場合に得られる"
"最小動作電圧を上げるほど効率は向上するが、利用可能エネルギーは減少する"
"充放電の後に休止時間を設けると、自己放電・自己充電の影響でエネルギー効率が低下する"