核心概念
SaaSビジネスモデルの中核をなす動的な価格設定戦略を支援するための一般化された価格設定モデルの提案
摘要
本論文では、SaaSシステムの価格設定を表現するための一般化されたモデル「Pricing4SaaS」を提案している。
まず、SaaSにおける価格設定の特徴を分析し、以下のような主要な概念を抽出した:
- 価格設定は、プラン、アドオン、サブスクリプションから構成される
- プランとアドオンはそれぞれ複数の機能から成る
- 機能には8つのタイプ(ドメイン、インテグレーション、自動化、管理、情報、保証、サポート、支払)が存在
- 機能には共通/個別の分類があり、これによりSaaSの私有化レベルを評価できる
- 機能には4種類の使用制限(更新可能、非更新可能、応答駆動、時間駆動)が設定される
次に、Pricing4SaaSモデルを提案し、価格設定の妥当性を検証するための3つのルールを定義した。
さらに、Pricing4SaaSモデルをYAML形式で表現する「Yaml4SaaS」構文を開発し、16のSaaSの価格設定をモデル化することで、その適用可能性を示した。
最後に、価格設定の変更に自動的に適応するフレームワークの開発など、今後の課題について述べている。
統計資料
SaaSの価格設定を表現するための一般化されたモデルを提案した。
Pricing4SaaSモデルでは、プラン、アドオン、サブスクリプションから構成される価格設定を表現できる。
機能には8つのタイプ(ドメイン、インテグレーション、自動化、管理、情報、保証、サポート、支払)が存在し、共通/個別の分類ができる。
機能には4種類の使用制限(更新可能、非更新可能、応答駆動、時間駆動)が設定される。
Yaml4SaaSを用いて16のSaaSの価格設定をモデル化した。