本論文では、オープンソースのハードウェアレイトレーサーデータパスパイプラインモジュールの実装について説明する。このモジュールは、Chiselハードウェア構築言語で実装されている。
このデータパスは、レイとボックス、レイと三角形の交差判定という2つの主要な計算集約型タスクに対して、統一された固定潜時パイプラインを実装している。さらに、ユークリッド距離と角度距離(コサイン類似度)の計算を加速する2つの追加の演算モードをサポートしている。これにより、ハードウェアレイトレーサーの機能を拡張することができる。
設計上の選択肢として、(1) スキッドバッファを使用したパイプラインステージレジスタ、(2) 機能ユニットの共有、(3) パイプラインステージレジスタの分離、(4) 中間浮動小数点値の各ステージでの丸め処理などが挙げられる。これらの選択は、モジュールの組み合わせ性と容易な修正を目的としたものである。
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