核心概念
提案手法PDMは、多様な特徴の生成と、プロトタイプを用いた意味的に類似した局所特徴の抽出により、可視光-赤外線間の差異を効果的に軽減する。
摘要
本論文は、可視光-赤外線人物再同定(VI-ReID)の課題に取り組むPDMフレームワークを提案している。PDMは2つの主要コンポーネントから構成される:
- 多様特徴生成モジュール(MFGM)
- 可視光(VIS)と赤外線(IR)の特徴を入力として、中心ガイド型ペア抽出損失を用いて、分布が近接した多様な特徴を生成する。これにより、モダリティ間の差異を軽減する。
- プロトタイプ学習モジュール(PLM)
- 学習可能なプロトタイプを利用して、VISとIRの局所特徴間の意味的類似性を抽出する。これにより、インスタンスレベルでのクロスモダリティアラインメントを実現する。
さらに、コサイン異質性損失を導入し、プロトタイプの多様性を高めることで、より豊かな局所特徴の抽出を可能にしている。
実験結果は、提案手法PDMが、SYSU-MM01およびLLCMデータセットにおいて、最先端の性能を達成していることを示している。特に、SYSU-MM01データセットのAll-searchモードでは、Rank-1精度79.3%、mAP76.3%を達成し、従来手法を上回る優れた性能を示している。
統計資料
可視光-赤外線人物再同定タスクにおいて、提案手法PDMはSYSU-MM01データセットのAll-searchモードでRank-1精度79.3%、mAP76.3%を達成した。
LLCM データセットのIR-to-VISモードでは、Rank-1精度57.1%、mAP63.6%を、VIS-to-IRモードでは、Rank-1精度64.9%、mAP67.3%を達成した。
引述
"提案手法PDMは、多様な特徴の生成と、プロトタイプを用いた意味的に類似した局所特徴の抽出により、可視光-赤外線間の差異を効果的に軽減する。"
"実験結果は、提案手法PDMが、SYSU-MM01およびLLCMデータセットにおいて、最先端の性能を達成していることを示している。"