核心概念
没入型VRにおけるバランス訓練は、サイバーシックネスに対する耐性を高める効果がある。
摘要
本研究は、バランス訓練がサイバーシックネスに及ぼす影響を分析することを目的としている。2週間にわたる実験を行い、被験者のバランス学習とサイックネス耐性の変化を観察した。
実験では、3つの条件(2D投影画面でのバランス訓練、VR環境でのバランス訓練、VR環境での単なる露出)を設定し、被験者の動作分析とサイックネスの自己評価を行った。
実験の結果、以下のことが明らかになった:
- バランス訓練を行うことで、サイバーシックネスに対する耐性が向上した。
- VR環境でのバランス訓練の方が、2D投影画面でのバランス訓練よりも、サイバーシックネス耐性の向上に効果的であった。
- VR環境でのバランス訓練の効果は、訓練に使用したVR以外のコンテンツにも転移した。
これらの結果は、バランス能力とサイバーシックネスの関係を示唆しており、ポスチャー不安定性理論を支持するものである。また、VR環境でのバランス訓練がサイバーシックネス対策として有効であることを示している。
統計資料
バランス訓練を行った群(VRT、2DT)では、訓練期間中に足を地面に着く回数が減少し、重心の変動も小さくなった。
VRT群では、訓練前後で片足立ちの保持時間が大幅に増加した。
引述
"バランス訓練を行うことで、サイバーシックネスに対する耐性が向上した。"
"VR環境でのバランス訓練の方が、2D投影画面でのバランス訓練よりも、サイバーシックネス耐性の向上に効果的であった。"
"VR環境でのバランス訓練の効果は、訓練に使用したVR以外のコンテンツにも転移した。"