核心概念
ユーザーの満足度は、ロボットとの会話における重要な指標であり、ユーザーの受け入れと長期的な関与に影響を及ぼす。しかし、現在の評価方法は自己報告式のアンケートに依存しており、会話の動的な側面を捉えることができない。本研究では、ロボットとの会話におけるユーザーの満足度を外部的な視点から評価するための新しい尺度「ヒューマン-ロボットインタラクション会話ユーザー満足度評価尺度(HRI CUES)」を提案する。
摘要
本研究では、ユーザーの満足度を外部的な視点から評価するための新しい尺度「ヒューマン-ロボットインタラクション会話ユーザー満足度評価尺度(HRI CUES)」を提案した。
- 3人の専門家による評価と議論を通して、尺度を開発した。
- 尺度は、会話の各交換(ターン)における満足度と全体的な相互作用レベルの両方を評価する構造化されたフレームワークを提供する。
- 25人の高齢者との174分間の会話データを用いて尺度を検証したところ、中程度から良好な一致が見られた。
- ロボットとの会話におけるユーザー満足度の評価における微妙な点や課題について洞察を得た。
- 他のドメインへの尺度の適用に関するガイドラインを提示した。
統計資料
会話の各ターンにおいて、ユーザーの満足度が低い(1)場合は、不快感や frustration が見られる。
ユーザーの満足度が高い(4または5)場合は、会話の流れが滑らかで努力のない、会話に没頭している、ロボットとの深い絆を感じているといった兆候が見られる。
ユーザーの満足度が中立的(3)な場合は、会話の内容やコンテキストが重要になり、会話を丁寧に続けているが、大きな興味はない様子がうかがえる。
引述
"ユーザーの満足度は、ロボットの受け入れと長期的な関与に影響を及ぼす重要な指標である。"
"現在の評価方法は自己報告式のアンケートに依存しており、会話の動的な側面を捉えることができない。"
"本研究では、ロボットとの会話におけるユーザーの満足度を外部的な視点から評価するための新しい尺度を提案した。"