本論文は、Googleのクロームユーザー体験レポート(CrUX)のデータを分析し、デバイスやカ国間のユーザーのウェブ閲覧体験の実態を明らかにしている。
まず、CrUXデータセットの構成と指標について説明している。CrUXデータセットには、ファーストペイント(FP)、ファーストコンテンツフル描画(FCP)、DOMコンテンツロード(DCL)、オンロード(OL)といった、ウェブページの表示パフォーマンスに関する指標が含まれている。
次に、これらの指標をデバイス別(デスクトップ、スマートフォン、タブレット)とカ国別(ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、スペイン、スウェーデン、フィンランド、ポーランド、ルーマニア)に分析している。
デバイス別の分析では、デスクトップがスマートフォンやタブレットよりも全ての指標で優れていることが分かった。スマートフォンはタブレットよりも良い結果を示している。
カ国別の分析では、スウェーデンとフィンランドが4G接続の割合が最も高く(それぞれ85.99%、81.41%)、全ての指標で最も良い結果(75パーセンタイルで25-36%優れている)を示していることが分かった。一方、イタリアが最も低い結果となっている。
このように、CrUXデータセットを分析することで、デバイスやカ国間のユーザーのウェブ閲覧体験の実態が明らかになった。今後の研究に役立つ知見が得られたと言える。
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