核心概念
ダイレクトドライブ関節を採用することで、機械的複雑性、効率損失、騒音、振動、メンテナンスおよびグリース要件が低減された、新しい車輪型二足歩行ロボットDIABLOを開発した。
摘要
本論文では、ダイレクトドライブ関節のみで構成された6自由度の車輪型二足歩行ロボット「DIABLO」を紹介する。
DIABLOの機械設計、ハードウェア、ソフトウェアについて詳述する。
DIABLOは、2次元簡略化モデルを用いて動力学を正確にモデル化し、LQRを用いて設計したバランス制御器を含む、必要不可欠な運動制御器を開発している。
シミュレーションと実機実験を通じて、DIABLOの機械構造と制御システムの安定性を検証した。
主な貢献は以下の3点:
- ダイレクトドライブ関節のみで構成された新しい車輪型二足歩行ロボットの提案
- 2次元簡略化モデルを用いたバランス制御器の設計
- 体傾斜や頭部の水平以外の姿勢でも安定を維持できる包括的な運動制御手法の開発
統計資料
DIABLOの総重量は22.90 kgである。
DIABLOの最大速度は2 m/sである。
DIABLOは最大8 cmの障害物を乗り越えることができる。
DIABLOの頭部の最大高さ調整範囲は20 cmである。
DIABLOの動作時の騒音レベルは49 dB以下である。
引述
"ダイレクトドライブ技術の採用により、伝達機構の損失を排除し、システムの安定性と信頼性を向上させることができる。"
"2次元簡略化モデルを用いることで、複雑なリンク構造の脚を単純な棒として扱うことができ、二次元平面上の運動として分析できる。"
"包括的な運動制御手法により、体傾斜や頭部の水平以外の姿勢でも安定を維持できる。"