本研究では、連続時間における治療効果推定のための新しいベイズ型ニューラル制御微分方程式(BNCDE)を提案している。
エンコーダーとデコーダーから成るエンコーダー-デコーダー型のアーキテクチャを採用している。
エンコーダーは、ニューラル制御微分方程式とニューラル確率微分方程式から構成される。ニューラル制御微分方程式は患者の過去の履歴を連続時間でエンコードし、ニューラル確率微分方程式はその重みの事後分布を近似する。
デコーダーも同様に、ニューラル制御微分方程式とニューラル確率微分方程式から成る。ニューラル制御微分方程式は未来の治療経過をモデル化し、ニューラル確率微分方程式はその重みの事後分布を近似する。
最終的に、予測ヘッドがデコーダーの出力から治療効果の事後予測分布を出力する。
この設計により、BNCDEは治療効果の不確実性を定量化することができる。具体的には、モデル不確実性(エピステミック)と結果の不確実性(アレアトリック)の両方を考慮している。
提案手法は、既存の手法と比較して、より信頼性の高い事後予測分布を生成できることが示された。また、治療効果の点推定においても優れた性能を示している。
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