核心概念
本研究では、Transformerの注意機構を応用した多頭注意機構を用いた深層多重インスタンス学習モデル(MAD-MIL)を提案し、従来手法と比較して、パラメータ数と計算量を削減しつつ、性能を向上させている。
摘要
本研究は、デジタル病理学における弱教師付き全スライド画像(WSI)分類のための新しいモデルを提案している。
- 提案手法MAD-MILは、Transformerの多頭注意機構を応用することで、入力WSIの多様な特徴を捉えることができる。
- これにより、従来手法のABMILと比較して、パラメータ数と計算量を削減しつつ、分類性能を向上させている。
- MNIST-BAGSデータセットと4つの公開WSIデータセットで評価を行い、提案手法の有効性を示している。
- 多頭注意機構を用いることで、入力WSIに対する注意マップを複数生成できるため、モデルの解釈性も向上している。
統計資料
本研究では、MNIST-BAGSデータセットと4つの公開WSIデータセット(TUPAC16、TCGA BRCA、TCGA LUNG、TCGA KIDNEY)を使用している。
MNIST-BAGSデータセットでは、正例バッグ内の主要インスタンスの割合を0.4、0.6、0.8、負例バッグ内の主要インスタンスの割合を0.2、0.4、0.6と変化させて実験を行っている。
公開WSIデータセットでは、提案手法MAD-MILがABMILと比較して、分類性能(AUC、F1スコア)を向上させている。
引述
"本研究では、Transformerの多頭注意機構を応用することで、入力WSIの多様な特徴を捉えることができ、従来手法のABMILと比較して、パラメータ数と計算量を削減しつつ、分類性能を向上させている。"
"多頭注意機構を用いることで、入力WSIに対する注意マップを複数生成できるため、モデルの解釈性も向上している。"