核心概念
可換N-polyregular関数は、Z-polyregular関数のうち組合せ的なものと一致する。また、可換N-polyregular関数とZ-polyregular関数の星付き部分集合は同一である。
摘要
本論文では、N-polyregular関数の可換な部分集合について分析しています。
まず、可換性は決定可能であることを示しました(補題5)。次に、N-rational多項式の特徴付けを行い、[29]の結果が3変数以上の場合に成り立たないことを示しました(補題14)。その上で、可換N-polyregular関数を正確に特徴付けることができました(定理27)。
さらに、可換N-polyregular関数とZ-polyregular関数の星付き部分集合が一致することを示しました(定理35)。これは、[18]の予想が可換な場合に成り立つことを意味します。
最後に、可換でない場合に向けて、k-residual transducerという新しい計算モデルを導入しました。この計算モデルは、可換な場合には効果的に構成できることが分かりました。
統計資料
N-rational多項式は非負の最大単項式がすべて非負であるような多項式である(定義11)。
多項式Pbad(X, Y, Z) = Z(X + Y)^2 + 2(X - Y)^2は非負の最大単項式がすべて非負であるが、N-rational多項式ではない(補題14)。
可換N-polyregular関数f: Σ*→Nは、ある整数ωと、ωTypesn上の多項式の集合(Pt)tによって表現できる(補題29)。
引述
"N-rational多項式は非負の最大単項式がすべて非負であるような多項式である"
"多項式Pbad(X, Y, Z)は非負の最大単項式がすべて非負であるが、N-rational多項式ではない"
"可換N-polyregular関数f: Σ*→Nは、ある整数ωと、ωTypesn上の多項式の集合(Pt)tによって表現できる"