核心概念
ChatGPTはプログラミング教育において学生の学習体験を向上させる役割を果たし、学生の受容度が高いことが示唆されています。
摘要
この論文は、PythonコースでChatGPTを使用した8週間の学習実験に焦点を当て、学生の回答や対話データからChatGPTの有用性や限界を明らかにしています。
Abstract:
- ChatGPTはプログラミング教育においてデバッグ、コード生成、説明などで助力を提供し、大学レベルのプログラミング教育における学生とChatGPTとの相互作用や視点に焦点を当てた研究です。
- ChatGPTはAIが教育分野で持つ潜在能力に貢献し、将来的な研究や適用方法への道筋を示唆しています。
Introduction:
- ChatGPTは言語モデルとして急速に注目され、特にプログラミング教育への影響が大きいことが指摘されています。
- ChatGPTは自然言語だけでなくプログラミング言語も扱えるため、プログラミング教育への潜在的影響が大きいことが示唆されています。
Related Work:
- AI技術が教育分野で注目される中、ChatGPTなどの生成AIツールは個別化された学習体験や学生サポートを提供する可能性があることが強調されています。
- プログラミング教育では、ChatGPTが学生の学習体験に与える影響が大きく、特に初心者でもコーディング問題を解決できるよう支援していることが示唆されています。
Method:
- この研究ではPythonプログラム演習コース内での学生経験を調査しました。質的・量的手法を組み合わせてデータ収集し、Google Forms上でアンケート調査を行いました。
- 学生は授業中自由にChatGPTを使用し、対話データも収集・分析されました。参加者26名(男性69%)全員が初級者であり、IRB承認も取得済みです。
Results:
- アンケート結果では全体的にChatGPTへの好意的な評価が見られます。また、質問タイプごとに異なる傾向もあります。
- 学生間やチャットGPT間で行われた対話データから得られた情報からも異なる活動ごとに異なる質問タイプが見られます。
統計資料
ChatGPTはデバッグやコード生成など多くの面で効果的です。
多くの研究結果からChatGPTはプログラム問題解決能力や理解促進能力が高いことが示されています。
引述
"Rather than providing complete answers, giving hints step by step to encourage self-thinking would be more helpful."
"Integrate with programming applications like JupyterLab to clearly display errors and solutions."