核心概念
能動型IRS(AIRS)と受動型IRS(PIRS)を組み合わせた無線通信システムにおいて、総設置予算の下で、AIRSとPIRSの要素数を最適に配分することで、受信機の達成可能レートを最大化する。
摘要
本論文では、単一アンテナ送信機から単一アンテナ受信機への下りリンク通信を検討する。通信は、AIRSとPIRSの2つの異なる配置順序によって支援される。具体的には、送信機→AIRS→PIRS→受信機(TAPR)と送信機→PIRS→AIRS→受信機(TPAR)の2つのスキームを考える。
分析の結果、以下の知見が得られた:
- PIRSの要素数をAIRSよりも多く割り当てることで、最適なレート性能が得られる。
- 両スキームともに線形信号対雑音比(SNR)スケーリング順序が達成される。
- TAPR方式はd3が十分に小さいか、AIRS増幅電力が十分に大きい場合に、TPARよりも高いレート性能を示す。
- 提案手法は、単一AIRS、単一PIRS、ハイブリッドIRS、双方向PIRSなどの既存手法よりも優れたレート性能を示す。