本研究では、南米ウンカ(Schistocerca cancellata)を用いて、発育段階における蛋白質と炭水化物の摂取量の変化を調べた。その結果、若齢個体ほど蛋白質を多く、成体ほど炭水化物を多く摂取することが明らかになった。この変化は、成長率の低下に伴う蛋白質需要の減少によって説明できる。
野外個体は飼育個体に比べ、炭水化物摂取量が50-90%高かったが、蛋白質摂取量に差はなかった。これは、野外個体の活動量が高く、エネルギー代謝が亢進しているためと考えられる。
動物全般を見ると、体重に対する蛋白質摂取量の指数関数的な減少が共通して見られる。一方、炭水化物摂取量は体重に対しほぼ等比例的に増加する。このような栄養素摂取の変化は、動物の発育や生活史戦略を理解する上で重要である。
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by Talal,S., Ha... 於 www.biorxiv.org 06-24-2023
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