核心概念
内在化の過程でヘテロ三量体G蛋白質は細胞膜と比べて低密度になる。受容体活性化によってもこの傾向は変わらない。
摘要
本研究では、内在化したG蛋白質の細胞内局在を定量的に解析した。
- 内在化したG蛋白質は細胞膜と比べて低密度であり、特に早期エンドソームでその傾向が強い。
- 受容体活性化によってもG蛋白質の細胞内局在は変化しない。
- G蛋白質は細胞膜、エンドソーム、リソソームに局在するが、小胞体、ミトコンドリア、ゴルジ体には検出されない。
- 内在化の過程でG蛋白質が部分的に排除されるメカニズムが示唆される。
- これらの結果は、細胞内小器官でのG蛋白質シグナル伝達の制限につながる可能性がある。
統計資料
細胞膜のG蛋白質密度に対する内在化小胞のG蛋白質密度の割合は20±8%である。
受容体を含む内在化小胞のG蛋白質密度は28±8%である。
引述
"内在化したG蛋白質は細胞膜と比べて低密度である。"
"受容体活性化によってもG蛋白質の細胞内局在は変化しない。"