本論文では、リアプノフの安定性定理を用いて制御システムの安定性を証明する際に、デダクション・システムを活用する方法を示している。
まず、リアプノフ関数テンプレートを用いて安定な制御系の特性を特定する。その上で、デダクション・システムの一つであるKeYmaera Xを使って、安定性の証明を機械的に行う手順を説明している。
具体的には、安定性の証明を3つの部分に分けて行う。第1部では、安定性と引き付け性を別々に証明する。第2部では、平衡点への到達可能性を示す。第3部では、平衡点の安定性を証明する。
この手順を通じて、数学的証明と機械的な証明の橋渡しを行い、より詳細で堅牢な安定性の証明を得ることができる。また、証明の各ステップを明示的に示すことで、証明の妥当性を容易に検証できるようになる。
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