本論文では、シューボックスイメージソースメソッド(ISM)を完全に逆転する新しいアルゴリズムを提案している。具体的には、マイクロフォン配列で観測された離散的な多チャンネルインパルス応答から、18個の入力パラメータを確実に復元することができる。これらのパラメータには、マイクロフォン配列に対する部屋の3次元位置、3次元サイズ、6自由度の並進と回転、そして6つの壁面の吸収係数が含まれる。
このアプローチは、最近提案されたグリッドレスイメージソース位置推定手法と、新しい部屋の軸推定手順および1次反射の識別手順を組み合わせたものである。広範囲にわたる模擬実験の結果、32素子の8.4 cm径の球面マイクロフォン配列と16 kHzのサンプリング周波数を使用した場合に、全てのパラメータをほぼ正確に復元できることが示された。推定誤差は、配列サイズとサンプリング周波数を増加させることで減少していく。また、提案手法は既知の基準手法よりも大幅に優れており、推定したパラメータを用いて新しい位置でのインパルス応答を外挿することも可能である。ただし、本手法は低域通過フィルタ処理された離散的なインパルス応答にのみ適用可能である。しかしながら、この困難な逆問題が広範な設定条件の下で完全に解決可能であることを示した初めての手法であると言える。
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