核心概念
2Dディフュージョンモデルからの2Dプリオリティを活用し、部分的に観測された3Dポイントクラウドを補完する手法を提案する。
摘要
本論文では、部分的に観測された3Dポイントクラウドを完全な形状に補完する手法を提案する。従来の手法は特定のカテゴリのデータセットで学習されており、未知のカテゴリのポイントクラウドに対して効果が限定的であった。
本手法では、ガウシアンスプラッティングを用いて部分ポイントクラウドから参照画像を生成し、2Dディフュージョンモデルからの2Dプリオリティを活用することで、未知のカテゴリのポイントクラウドも効果的に補完できる。
具体的には以下の手順で行う:
- 参照ビューポイントの推定と部分ポイントクラウドの参照画像の生成
- 参照画像を条件としたゼロショット分形補完によるポイントクラウドの補完
- ガウシアン表面抽出とグリッドプルによる補完ポイントクラウドの生成
実験の結果、従来手法と比較して、合成データおよび実スキャンデータの両方において優れた補完性能を示した。
統計資料
部分的に観測されたポイントクラウドは、特定のカメラビューポイントから観測された際にはほぼ完全な形状になる。
提案手法では、参照ビューポイントの推定と参照画像の生成を行うことで、2Dディフュージョンモデルからの2Dプリオリティを活用できる。