核心概念
本稿では、ユークリッド平面上の円周上の有理点集合の研究をより一般的な枠組みに拡張し、任意の体における円周上の有理点集合について考察する。特に、素体上の円における最大円点集合の基数が、対応する円の半径と基礎となる体の標数に依存することを示す。
本論文は、ユークリッド平面上の円周上の有理点集合の研究を、任意の体を含むより一般的な枠組みに拡張することを目的とする。従来の「有理」という概念を一般化し、基礎となる体が素体のときに、その部分群と完全距離との関連性を明らかにする。
円周上の点の二乗距離が有理である場合、その二乗距離は基礎体における平方数となる。
素体上の円周上のすべての点は、互いに有理距離を持つ点の二つの互いに素な集合に分割できる。
これらの集合の基数は、基礎体の標数と円の半径に依存する。
完全距離を用いることで、任意の体上の平面における円周上の最大円点集合を構成できる。