核心概念
二量体R25CPTH(1-34)は、PTH1受容体を活性化し、骨粗鬆症モデルマウスにおいて骨形成を促進する。
摘要
本研究では、PTHの変異体R25CPTHが二量体を形成することを明らかにした。この二量体R25CPTH(1-34)は、PTH1受容体に対して結合親和性を示し、cAMP産生を誘導することが示された。
単回投与実験では、二量体R25CPTH(1-34)は、PTH(1-34)と同様に、血中カルシウム濃度の上昇と尿中リン排出の増加を引き起こした。
長期投与実験では、二量体R25CPTH(1-34)は卵巣摘出マウスの大腿骨皮質骨と脊椎骨梁骨の密度を増加させた。また、骨形成マーカーの上昇も認められた。一方で、骨吸収マーカーの上昇は抑制された。
以上の結果から、二量体R25CPTH(1-34)は、PTH1受容体を活性化し、骨形成を促進する新しい治療薬の候補となることが示唆された。
統計資料
二量体R25CPTH(1-34)は、PTH(1-34)と比較して、PTH1受容体のRG型への結合親和性が低下するが、R0型への結合親和性はほぼ同等である。
単回投与実験では、二量体R25CPTH(1-34)はPTH(1-34)と同様に、血中カルシウム濃度の上昇と尿中リン排出の増加を引き起こした。
長期投与実験では、二量体R25CPTH(1-34)は卵巣摘出マウスの大腿骨皮質骨密度を104%、皮質骨体積分率を125%、皮質骨厚を107%、皮質骨面積分率を116%増加させた。
長期投与実験では、二量体R25CPTH(1-34)は卵巣摘出マウスの脊椎骨梁骨体積分率を121%、骨梁数を115%増加させた。
長期投与実験では、二量体R25CPTH(1-34)は血清ALP、P1NP(骨形成マーカー)を有意に増加させたが、CTX(骨吸収マーカー)の上昇は抑制された。
引述
"二量体R25CPTH(1-34)は、PTH1受容体を活性化し、骨粗鬆症モデルマウスにおいて骨形成を促進する。"
"二量体R25CPTH(1-34)は、PTH(1-34)と同様に、血中カルシウム濃度の上昇と尿中リン排出の増加を引き起こした。"
"二量体R25CPTH(1-34)は卵巣摘出マウスの大腿骨皮質骨と脊椎骨梁骨の密度を増加させ、骨形成マーカーの上昇も認められた。一方で、骨吸収マーカーの上昇は抑制された。"