Основні поняття
ユーザーのプライバシーを保護し、サービスプロバイダーへの負荷をかけずに、ユーザーが自身のニーズに合わせた推薦システムを構築できる、オーバーヘッドなしのユーザーサイド推薦システム「RecCycle」を提案する。
Анотація
RecCycle:オーバーヘッドなしのユーザーサイド推薦システム
本論文は、ユーザーが自身のニーズに合わせた推薦システムを構築できる、新しいパラダイムであるユーザーサイド推薦システムに関する研究論文である。
従来の推薦システムは、サービスプロバイダーによって設計・運用されており、ユーザーはシステムの公平性や透明性、推薦結果を制御できないという課題があった。ユーザーサイド推薦システムは、ユーザー自身が推薦システムを構築・利用することで、これらの課題を解決する。
しかし、既存のユーザーサイド推薦システムは、推薦リストを作成するために、サービスプロバイダーの公式推薦システムに複数回問い合わせる必要があり、通信コストが膨大になるという課題があった。
本論文では、通信オーバーヘッドなしでユーザーサイド推薦システムを実現する、RecCycle (recommendation + recycle) を提案する。
RecCycleの中核となるアイデア
RecCycleは、ユーザーがサービスを利用する際に表示される過去の推薦結果を保存し、それらを利用して新しい推薦を作成する。過去の推薦結果は、一度表示されると破棄されることが多いが、RecCycleはそれらを「リサイクル」して活用する。
RecCycleの仕組み
ユーザーがサービスを利用する際に、公式推薦システムが表示する推薦リストを監視し、キャッシュに保存する。
ユーザーサイドで推薦リストを作成する際には、公式推薦システムに問い合わせるのではなく、キャッシュに保存された過去の推薦結果を利用する。
キャッシュに情報がない場合は、推薦ネットワークのバックトラックなどのフォールバックメカニズムを用いる。
RecCycleの利点
通信オーバーヘッドがないため、ユーザーは公式システムと同様にリアルタイムで推薦結果を得ることができる。
サービスプロバイダーは、サーバーの負荷を軽減することができる。
ユーザーは、自身のニーズに合わせて推薦システムをカスタマイズすることができる。