Higgott, O., & Breuckmann, N. P. (2024). Constructions and performance of hyperbolic and semi-hyperbolic Floquet codes. arXiv preprint arXiv:2308.03750v2.
本研究は、量子誤り訂正符号の中でも、低ウェイトのチェック演算子を持ち、効率的なシンドローム抽出回路を持つFloquet符号に着目し、特に双曲線型および準双曲線型タイリングを用いることで、従来の平面ハニカム符号やサーフェス符号よりも優れた性能を持つ符号を構築することを目的とする。
本研究では、閉じた双曲線面のカラーコードタイリングから導出されるFloquet符号を構築する。具体的には、Wythoffの万華鏡構成を用いて双曲線タイリングを生成し、そこからFloquet符号を定義する。さらに、双曲線タイリングを細分化する手法を用いて、準双曲線型Floquet符号も構築する。これらの符号の性能評価は、直接二量子ビット測定を想定した回路ベースのノイズモデル(EM3)と、標準的な回路レベルの脱分極ノイズモデル(SD6)を用いた数値シミュレーションにより行われる。
本研究で提案する双曲線型および準双曲線型Floquet符号は、従来の平面ハニカム符号やサーフェス符号よりも優れた距離スケーリング特性と量子ビット効率を実現する。特に、EM3ノイズモデルにおいては、テラ級量子コンピュータの実現に十分な低オーバーヘッドを達成する可能性を示した。
本研究は、高性能な量子誤り訂正符号の構築に新たな道を切り開き、将来のフォールトトレラントな量子コンピュータの実現に向けて重要な貢献をするものである。
本研究では、ノイズモデルとしてEM3とSD6の2種類のみを考慮しており、他のノイズモデルに対する性能評価は今後の課題である。また、提案する符号の復号アルゴリズムの更なる改善も期待される。
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by Oscar Higgot... о arxiv.org 11-25-2024
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