本研究では、陰的HMMの効率的なベイズ推論手法を提案している。陰的HMMとは、遷移密度関数や観測密度関数が解析的に扱えない隠れマルコフモデルである。
従来の近似ベイズ計算(ABC)法では、潜在状態の高次元性のため、効率的な推論が困難であった。一方、最近開発されたニューラル尤度フリー推論(NLFI)手法は、パラメータの周辺事後分布を効率的に推定できるが、潜在状態の推定には適していない。
本研究では、潜在状態の事後分布を直接モデル化する新しい手法を提案する。具体的には、マルコフ性を利用して潜在状態の漸次的な事後分布を近似的に推定する。この手法を「漸次密度推定器(IDE)」と呼ぶ。
IDEは、任意のNLFI手法で得られたパラメータ事後分布のサンプルと組み合わせることで、陰的HMMの完全なベイズ推論を実現する。実験の結果、IDEは、より多くの計算コストを要するシーケンシャルモンテカルロ法と比較しても遜色ない精度で潜在状態を推定できることが示された。また、IDEを用いることで、適合度の適切な評価も可能となる。
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by Sanmitra Gho... о arxiv.org 05-06-2024
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