本論文は、パフォーマンスバグの修正に取り組む新しいアプローチ「Retrieval-Augmented Prompt Generation (RAPGen)」を提案している。RAPGenは、コードスニペットに含まれるパフォーマンス問題を特定し、過去のパフォーマンス修正の知識ベースから適切なプロンプト命令を検索して、LLMにゼロショットで入力することで、修正案を生成する。
具体的には以下の手順で動作する:
評価の結果、RAPGenは既存手法と比べて優れた性能を示し、開発者の修正と同等以上の修正案を約60%の事例で生成できることが分かった。さらに、実際のサービスコードベースでの適用評価でも、開発者に受け入れられた修正案を生成できることを確認した。
本手法は、パフォーマンスバグ修正に特化したプロンプトエンジニアリングアプローチであり、ルールベースの分析器を必要とせず、幅広いバグに対応できる点が特徴である。また、ファインチューニングを必要とせずにLLMの能力を活用できるため、コストが低く抑えられる。
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