核心概念
個人が自身の個人情報とソーシャルグラフを管理・制御できるアーキテクチャを提案する。
摘要
本論文では、個人が自身の個人情報とソーシャルグラフを管理・制御できるグラスルーツ型ソーシャルネットワーキングのアーキテクチャを提案している。
主な特徴は以下の通り:
- 分散型ソーシャルグラフ: 各ユーザーが自身の近隣関係のみを管理・保持する。
- ユーザー作成フィード: ユーザーが自身のフィードを作成・フォローできる。
- グラスルーツ型情報伝播: ソーシャルグラフの辺に沿って、ユーザーが知っている情報を友人に伝播する。
これらの機能は、ブロックレースと呼ばれるデータ構造を用いて実現される。ブロックレースは、ブロックチェーンに対応する部分順序構造である。
提案アーキテクチャは、Twitter型とWhatsApp型の2つのプロトコルを示している。これらのプロトコルでは、ユーザーの発言の帰属性と伝播経路が保証され、スパム・ボット・ディープフェイクへの耐性も備えている。また、ユーザーの個人情報保護も実現できる。
统计
スマートフォンは、インターネット黎明期のUnixワークステーションと比べ、計算能力、メモリ、ネットワーク性能が数百倍、数千倍向上している。
しかし現在、スマートフォンはクラウド/サーバベースのプラットフォームのターミナルとしてしか機能していない。
中央集権型ソーシャルネットワークでは、オペレーターが個人情報を広範に取得・保持している。
引用
"Grassroots Social Networking offers a grassroots architecture and protocol for serverless, permissionless, peer-to-peer social networks in which people retain ownership and control over their personal information, original digital content, and social graph."
"The Grassroots Social Networking architcture has three components: (1) Decentralized Social Graph, (2) Member-Created Feeds, and (3) Grassroots Dissemination."
"The GSN architecture realizes these components using the blocklace data structure – the distributed partially-ordered counterpart of the replicated totally-ordered blockchain."