この論文では、新しいプログラミング言語Cesnoの設計について探っている。Cesnoは、他の言語からのデザインアイデアや機能を取り入れ、曖昧さを生み出さずに複数の記述形式を許可し、複雑な言語機能を簡素化し、ユーザーがより自由に書けるようにすることで、学習と移行が容易で、コードの記述が簡単になることを目指している。
Cesnoのコードの構成要素には、識別子の宣言と代入、関数やメソッドの呼び出し、制御構文などがある。Cesnoは、C言語のようなシンタックスを持ち、Python、TypeScript、Rustなどの機能を取り入れている。
Cesnoの型システムは、TypeScriptやHaskellのようなタイプ操作を採用している。型は集合や構築ルールとして扱われ、ユニオン型、交差型、リテラル型などの操作が可能である。Cesnoはnull安全で、暗黙の型変換は行わない。
Cesnoは、所有権システムなどの基本言語機能を適応し、プラットフォームに依存しないアブストラクトデータ型を提案している。また、JSONの欠点を解決するCESONというデータ形式も検討している。
今後の課題として、コンパイラの実装、基本型の最適化、ジェネリクスの設計、言語機能の適応、CesAsmアセンブリ言語の設計などが挙げられている。
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