本研究は、ロボット操縦アームと柔軟な触覚センシングモジュールを用いて、非平面表面の盲目的な再構築を実現する手法を提案している。
まず、センシングモジュールの姿勢推定アルゴリズムを説明する。加速度計、ジャイロスコープ、磁気センサなどのデータを統合し、表面との接触点における法線ベクトルを推定する。
次に、接触点間の曲率を幾何学的に推定し、制御点を算出する手法を示す。これにより、密な接触点を必要とせずに、スプライン曲面パッチを生成できる。
実験では、5つの合成非平面表面を用いて検証を行った。提案手法の再構築精度を、視覚システムによる再構築と比較した結果、提案手法の方が高精度であることが示された。特に、接触角度が法線ベクトルと一致しない場合でも有効に機能することが確認された。
本手法は、視覚システムの限界を補完し、非構造化環境における表面再構築に有効である。今後は、動的な触覚探査や視触覚統合による器用な操作への応用が期待される。
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