本研究では、DNL343という新規のeIF2B活性化剤の in vivo での効果を検討した。
まず、DNL343は中枢神経系に良好に浸透し、慢性投与下でも安定した曝露が得られることを示した。
次に、急性の視神経圧挫モデルと慢性のeIF2B機能低下モデルにおいて、DNL343がISRの活性化を抑制し、神経変性を予防することを明らかにした。
さらに、eIF2B機能低下モデルにおいて、発症後の治療開始でもISRを抑制し、神経変性マーカーの改善と生存期間の延長を示した。
また、マウスモデルで同定された神経変性・炎症マーカーが、VWMD患者の生体試料でも上昇していることを確認し、これらが治療効果を評価する際の候補バイオマーカーとなる可能性を示した。
以上より、DNL343は中枢神経系ISRを抑制することで神経変性を予防・治療できる有望な薬剤候補であることが明らかになった。
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by Yulyaningsih... 在 www.biorxiv.org 08-22-2023
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