Conceptos Básicos
天の川銀河の円盤内から発信された、2分間にわたる強力で高度に偏光した電波バーストがASKAP J175534.9−252749.1として発見された。このバーストは、既知の超長周期電波源(ULP)と類似した特性を示すが、一度しか観測されていないため、その正体は不明である。
Resumen
ASKAP J175534.9−252749.1: 超長周期電波源?
本稿は、オーストラリアSKAパスファインダー(ASKAP)を用いた観測で発見された、電波過渡現象ASKAP J175534.9−252749.1に関する研究論文である。
本研究の目的は、ASKAP J175534.9−252749.1として観測された電波バーストの特性を詳細に分析し、その起源や正体を明らかにすることである。
ASKAPのVASTサーベイデータを用いて、単独で検出された電波源を探索した結果、ASKAP J175534.9−252749.1が発見された。この電波源は、2分間にわたる強力なバーストを一度だけ起こしたことが確認された。その後、MeerKATやMWA、Parkes/Murriyang電波望遠鏡を用いた追跡観測が行われたが、バーストの再発は確認されなかった。また、XMM-NewtonやSwiftによるX線観測、DECaPSやVVVによる可視光・赤外線観測も実施され、電波源の多波長特性が調査された。