Conceptos Básicos
実数根を入力とする代数式の同一性判定問題(RIT)は、一般化リーマン予想(GRH)の下でcoNPに属し、特に平方根を入力とする場合はcoRPに属することを示した。
本稿では、実数根を入力とする代数式の同一性判定問題(RIT)の計算量について考察する。RITとは、与えられた代数式が実数根を入力とした際にゼロになるかどうかを判定する問題である。本稿では、RITが一般化リーマン予想(GRH)の下でcoNPに属することを示す。さらに、入力が平方根の場合に限定した2-RIT問題が、GRHの下でcoRPに属し、無条件にcoNPに属することを示す。
代数的数の同一性判定問題は、整数を入力とする算術回路の同一性判定問題(ACIT)の一般化とみなせる。ACITは、入力として与えられた整数を法とする剰余環上で評価することで、ランダム多項式時間アルゴリズムが存在する。しかし、RITは入力となる実数根が無理数となる場合があり、ACITの手法を直接適用することはできない。