Concepts de base
暗号化された情報を k-out-of-n システムで管理するネットワークにおいて、メモリ保持の有無によって情報の時間的特性が異なることを示した。
Résumé
本研究では、情報源が (k, n)-しきい値署名方式を用いて情報を暗号化し、n個のノードに配信する状況を考えた。各ノードは、同じバージョンの k+1個の鍵を集めることで情報を復号できる。
メモリ保持スキームでは、ノードが過去の鍵も保持できるのに対し、メモレススキームでは最新の鍵しか保持できない。
両スキームにおいて、情報の時間的特性を表す k-keys version age を解析的に導出した。
その結果、メモリ保持スキームの方がメモレススキームよりも k-keys version age が小さくなることを示した。
また、ネットワークのサイズが大きくなったり、ノード間のゴシッピング頻度が高くなったり、必要な鍵数 k が小さくなるほど、両スキームの差が小さくなることも明らかにした。
Stats
情報源の更新間隔は指数分布に従う。
ノード間のエッジの活性化も指数分布に従う。
必要な鍵数 k は、精度率関数 D(k, n, β) を用いて決定される。