本研究では、mmウェーブ帯において、無響室、残響室、屋内環境といった様々な伝搬条件下で、独立変動二線モデル(IFTR)と呼ばれる一連の線形フェージングモデルの実験的検証を行った。IFTRモデルは物理的に解釈可能な少数のパラメータで伝搬チャネルを正確に特徴付けることができることが示された。ただし、マルチパス伝搬が限定的な場合や主要な2つの反射波の相互作用が強い場合、IFTRモデルの適用には限界があることも明らかになった。