本論文は、Isingソルバーの低精度による性能低下を軽減するための新しい多桁Isingマッピング手法を提案している。
まず、IsingソルバーとMIMO検出問題の概要を説明する。Isingソルバーは、ハードウェアの制限により、問題係数の表現精度が低くなる問題がある。これにより、シミュレーションで予測される性能改善が得られない。
そこで本論文では、問題係数を3桁または2桁の基数qの整数で表現することで、効果的な精度を高める手法を提案する。これにより、ハードウェアの変更なしに任意の高精度を実現できる。
提案手法を用いて、MIMO検出問題をCOBIIsingソルバーで評価した結果、従来手法に比べて大幅な誤り率の改善が確認できた。
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