Core Concepts
本論文では、大規模グラフにおける効率的かつ効果的な属性付きコミュニティ検索手法ALICEを提案する。ALICEは、候補サブグラフの抽出と一貫性を考慮したネットワーク(ConNet)によるコミュニティ検索の2段階で構成される。候補サブグラフ抽出では、新しい密度スケッチモジュラリティを提案し、構造的凝集性と属性の同質性の両方を考慮する。ConNetでは、クロスアテンションエンコーダ、構造属性一貫性、局所一貫性の3つの主要コンポーネントを備え、クエリと入力グラフの相互作用を効果的にモデル化する。実験結果は、ALICEが精度、効率、スケーラビリティの面で優れていることを示している。
Abstract
本論文は、大規模グラフにおける効率的かつ効果的な属性付きコミュニティ検索手法ALICEを提案している。
- 候補サブグラフ抽出
- 密度スケッチモジュラリティを提案し、構造的凝集性と属性の同質性の両方を考慮する。
- クエリノードの𝑘ホップ近傍から成るサブグラフのうち、密度スケッチモジュラリティが最大のものを候補サブグラフとして選択する。
- クエリ属性ノードの𝑘ホップ近傍から成るサブグラフのうち、バイパーティットモジュラリティが最大のものから属性ベースの候補ノードを選択する。
- Consistency-aware Net (ConNet)
- クロスアテンションエンコーダを用いて、クエリと入力グラフの相互作用を効果的にモデル化する。
- 構造属性一貫性と局所一貫性の2つの一貫性制約を導入し、学習を誘導する。
- 構造表現と属性表現の分布の一致を目指す構造属性一貫性と、隣接ノードの予測結果の整合性を目指す局所一貫性を備える。
実験結果は、ALICEが精度、効率、スケーラビリティの面で優れていることを示している。特に、大規模グラフFriendsterでの学習が可能であるのに対し、既存手法は不可能であった。
Stats
クエリノードの𝑘ホップ近傍から成るサブグラフの密度スケッチモジュラリティは{0.504, -0.094, 0.0}
クエリ属性ノードの𝑘ホップ近傍から成るサブグラフのバイパーティットモジュラリティは最大値を持つ