Core Concepts
ケーブル駆動型並列ロボットの冗長性を利用して、プラットフォームの幾何学的剛性を適応的に増減することができる。これにより、オブジェクトの積み込みや取り外しの際に必要な高剛性を確保し、移動中の低消費電力を実現できる。
Abstract
本論文では、ケーブル駆動型並列ロボットの冗長性を利用して、プラットフォームの幾何学的剛性を適応的に調整する手法を提案している。
- ケーブル駆動型並列ロボットは、ケーブルの柔軟性と軽量性により大きな作業空間と高い負荷容量を実現できるが、精度と消費電力のトレードオフが課題となる。
- 提案手法では、ケーブルのプリロードを最適化することで、タスクに応じてプラットフォームの剛性を増減できる。
- 高剛性が必要な積み込み/取り外しタスクと、低消費電力が重要な移動タスクを切り替えて実行できる。
- シミュレーション研究により、提案手法の有効性を確認した。
- 実験研究では、従来の位置制御と比較して、プリロードの適応制御が位置精度を損なわずに実現できることを示した。
Stats
ロボットの総重量は mP = mEE + mObj = 13.9 kg + 15.2 kg = 29.1 kg である。
ケーブル力の上限は fmax = 700 N、下限は fmin = 50 N である。
Quotes
"ケーブル駆動型並列ロボットの冗長性を利用して、プラットフォームの幾何学的剛性を適応的に増減することができる。"
"高剛性が必要な積み込み/取り外しタスクと、低消費電力が重要な移動タスクを切り替えて実行できる。"