Core Concepts
アジャイルプラクティスの適用に影響を与える要因と、その適用が及ぼす効果を体系的に記述するモデルを提示する。
Abstract
本論文では、アジャイルソフトウェア開発におけるインパクトのモデル化について述べている。
まず、2つの既存モデルについて説明している。1つは「アジャイルプラクティスインパクトモデル(APIM)」で、アジャイルプラクティスが特定の改善目標に与える影響を体系的に記述したものである。もう1つは「アジャイル手法に対する文化的影響モデル(MoCA)」で、文化的特性がアジャイルプラクティスの適用に与える影響を体系的に記述したものである。
しかし、これらのモデルは影響と効果の両面を網羅していないため、研究者や実践者が適切なアジャイルプラクティスを見つけるのに役立つ包括的な理解を提供できていない。
そこで本論文では、これらの2つのモデルを組み合わせた「アジャイル影響・インパクトモデル(AIIM)」を提案している。AIIMは、アジャイルプラクティスの適用に影響を与える要因と、その適用が及ぼす効果を体系的に記述するメタモデルである。
具体的には、アジャイル要素、影響要因、インパクト要因、条件といった概念を定義し、それらの関係性を明らかにしている。これにより、アジャイルプラクティスの適用に影響を与える要因と、その適用が及ぼす効果を統合的に理解できるようになる。
今後の課題として、AIIMの具体的な適用方法の定義や、実世界での評価が挙げられている。
Stats
アジャイルプラクティスの適用に影響を与える要因と、その適用が及ぼす効果を体系的に記述するモデルを提案する。
Quotes
「アジャイルプラクティスの適用に影響を与える要因と、その適用が及ぼす効果を体系的に記述するモデルを提案する」