Core Concepts
若者の日常生活の中で感謝の気持ちを実践することは、心理的well-beingを高め、より強い社会的つながりを育むことができる。
Abstract
本研究では、若者の感謝の気持ちを促進するためのモバイルアプリケーションの開発に取り組んだ。まず、20人の若者を対象に既存の感謝アプリの使用経験を調査し、ユーザーニーズと期待を把握した。その結果、感謝の表現を整理するための構造化オプションや、業務時間後の振り返りとムード表示の重要性が明らかになった。これらの知見に基づき、実験条件と統制条件の2つのバージョンのアプリを開発し、26人の若者を対象に実証実験を行った。実験結果から、構造化オプションの提供とイブニングプロンプトが感謝の実践に前向きな影響を与えることが確認された。一方で、ムード表示の頻度に対する懸念も示された。また、アプリの受動的な利用においても、生活の良い面を考えるだけで参加者に恩恵があることが明らかになった。本研究の主な貢献は、若者の感謝を促進するアプリケーションの重要な設計要素の特定、感謝の実践による恩恵の観察、ムード表示の頻度などに関する設計上の考慮事項の提示である。
Stats
若者の18-25歳の年齢層では、約33.7%が精神疾患を経験している。
COVID-19パンデミック時には、若者の約半数が精神的健康の問題に直面し、必要な支援を受けられない状況にあった。
Quotes
「実際、私は祝福を数えることができる」
「感謝の実践を日常生活に組み込むのは若者にとって難しい」
「構造化されたオプションがあれば、感謝の実践をより効果的に行えると思う」