Core Concepts
配送ロボットは単なるツールではなく、道路上の仲間としての社会的アイデンティティを持つべきである。そうすることで、ロボットと人間の共生を促進し、ロボットの社会的受容を高めることができる。
Abstract
本研究では、配送ロボットの社会的アイデンティティと受容に関する人々の認知を探るため、仮想現実(VR)を用いた実験を行った。
主な知見は以下の通り:
- ロボットの能力に関して
- コミュニケーション能力の重要性が指摘された
- ロボットの能力に対する不安や信頼の差異が見られた
- 人間とロボットの関係性に関して
- 人間の優位性を主張する意見や、人間とロボットの平等性を認める意見が存在した
- ロボットは人間とは異なる存在であるという認識が強かった
- ロボットの社会的アイデンティティに対する規範的期待
- 配送ロボットの社会的役割に対する柔軟な姿勢と、機能的役割に特化すべきという意見が混在していた
- ロボットの社会的行動が実用性を損なうとの懸念も示された
これらの知見を踏まえ、次世代の配送ロボットには、ピア視点のフレーミング、更新された価値提案、意図性や感情表出を重視した対話型デザインが求められると提案した。
Stats
「ロボットはプログラムされているだけなので、失敗したら人間のほうが上手にできただろう」
「ロボットは社会的責任を示していて、これからの配送ロボットにはこのような機能が欲しい」
「配送ロボットの本来の仕事を妨げるようなことをさせるのは疑問だ」
Quotes
「ロボットとのコミュニケーションがうまくいくかわからなかった」
「ロボットには人間のような意図性や感情がないと感じた」
「ロボットは本来の仕事に集中すべきで、他のことをするのは適切ではない」