Core Concepts
ランジ測定に基づく3次元相対姿勢推定において、曖昧性が存在する場合でも、ガウシアンサムフィルタを用いることで、正しい相対姿勢を特定できる。
Abstract
本論文では、複数のロボットシステムにおいて、ランジ測定に基づく3次元相対姿勢推定の問題を扱っている。ロボットには2つのUWBタグが取り付けられており、これらのタグ間の距離測定から相対姿勢を推定する。しかし、この方式では、複数の非一意的な解、すなわち曖昧性が存在する。
まず、幾何学的アプローチを用いて、これらの曖昧な相対姿勢を特定する。次に、最小二乗法を用いてこれらの推定値を精緻化し、ガウシアン混合モデルを形成する。このモデルを初期化条件として、ガウシアンサムフィルタを適用することで、ロボットの運動中に正しい相対姿勢を特定できる。
シミュレーションと実験の結果から、提案手法は拡張カルマンフィルタよりも優れた性能を示し、粒子フィルタと同等の精度を達成しつつ、計算効率が大幅に高いことが示された。
Stats
ロボット1とロボットpの間の相対位置ベクトルの長さは、(y1i^2 - y2i^2 + d^2)/2d です。
ロボット1とロボットpの間の相対姿勢の方位角は、tan^-1(yp/xp)です。
Quotes
"ランジ測定に基づく3次元相対姿勢推定において、曖昧性が存在する場合でも、ガウシアンサムフィルタを用いることで、正しい相対姿勢を特定できる。"
"提案手法は拡張カルマンフィルタよりも優れた性能を示し、粒子フィルタと同等の精度を達成しつつ、計算効率が大幅に高い。"