本論文は、医療画像セグメンテーションのための新しい手法を提案している。従来の医療画像セグメンテーション手法は、離散的なグリッドベースのデータ表現を使用しており、空間的な柔軟性や計算スケーラビリティに限界があった。そこで近年、暗黙的ニューラル表現(INR)をデコーダに導入する手法が提案されている。
しかし、INRベースのデコーダでは、ナイーブな潜在コード取得戦略によってフィーチャーの不整列問題が生じるという課題があった。本論文では、この問題に対処するため、Q2Aと呼ばれる新しい一段階のクエリベースのフィーチャーアラインメントパラダイムを提案している。
Q2Aは3つの主要モジュールから構成される。1) クエリジェネレータは、各ターゲット座標に対して複数のクエリを生成する。2) 完全に連続的な特徴ピラミッド(FCFP)は、これらのクエリを入力として、一段階でターゲット座標に整列した特徴を直接出力する。3) セグメンテーションヘッドは、整列した特徴を融合してクラス分布を予測する。
FCFPでは、ナイーブな補間戦略の問題を解決するため、新しい汎用的な分割・集約(P&A)戦略を提案している。P&Aは、クエリの解像度が入力特徴マップよりも粗い場合でも情報損失を抑えつつ、任意の連続解像度での効果的な特徴デコーディングを可能にする。
提案手法は、Glas、Synapse、Cityscapesの各データセットで評価され、従来手法を大きく上回る性能を示している。特に、INRベースのデコーダに対する大幅な性能向上が確認された。
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by Jiahao Yu,Li... at arxiv.org 04-16-2024
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