Core Concepts
ポーランド記号アルファベットを持つ情報源から、送信者と受信者が通信路を介して可能な限り少ない情報交換で共通の乱数を生成する問題を解決する。
Abstract
本論文では、ポーランド記号アルファベットを持つ任意の分布の情報源から、送信者と受信者が通信路を介して可能な限り少ない情報交換で共通の乱数を生成する問題を扱っている。
まず、ポーランド記号アルファベットの定義と、ポーランド記号アルファベットに適したタイピカル性の概念を説明する。
次に、送信者と受信者が観測する情報源の出力を用いて共通乱数を生成するシステムモデルを定義し、共通乱数生成容量の上限と下限を示す定理を提示する。
上限と下限は、ほとんどの点で一致するが、不連続点が最大で可算個存在する可能性がある。この不連続性の発生条件や不連続点での容量値の特定は今後の課題である。
提案手法は、有限アルファベットの場合の既存研究を一般化したものであり、ポーランド記号アルファベットを持つ情報源からの共通乱数生成問題に対する新しい知見を与えている。
Stats
情報源Xと情報源Yの相互情報量I(X;Y)は有限である。
通信路Wのシャノン容量はC(W)である。