Core Concepts
有機半導体の電荷キャリア濃度と輸送を制御するための新しい光触媒ドーピング手法の開発
Abstract
本研究では、有機半導体(OSC)の電荷キャリア濃度と輸送を制御するための新しい光触媒ドーピング手法を開発しています。従来のドーピング手法は強い酸化剤や還元剤を必要としていましたが、本手法では空気中の酸素を弱い酸化剤として利用し、室温で動作します。この手法は様々なOSCやフォトカタリストに適用でき、3,000 S cm–1を超える高い電気伝導度を実現しています。さらに、有機塩を唯一の化学消費物として、OSCの光触媒還元(n型ドーピング)や同時のp型とn型ドーピングにも成功しています。この光触媒ドーピング手法は、OSCのドーピングと次世代有機エレクトロニクスデバイスの開発に大きな可能性を秘めています。
Stats
有機半導体の電気伝導度が3,000 S cm–1を超えた。
有機塩が唯一の化学消費物として、OSCの光触媒還元(n型ドーピング)や同時のp型とn型ドーピングに成功した。
Quotes
「従来のドーピング戦略は、しばしば高反応性(強力な)ドーパントの使用に依存しており、ドーピング過程でそれらが消費されてしまう。」
「我々の光触媒ドーピング手法は、OSCのドーピングと次世代有機エレクトロニクスデバイスの開発に大きな可能性を秘めている。」