Core Concepts
高ひずみ速度下では、金属の強度が温度上昇とともに増加する逆転現象が起こる。
Abstract
本研究では、106 s-1を超える極端な高ひずみ速度での微小弾道衝撃試験を行い、銅、純チタン、金などの金属の強度が温度上昇とともに増加することを示した。通常の条件下では、金属は加熱により軟化するが、この逆転現象は、変形メカニズムが熱活性化強化から、格子振動との散乱による転位の運動に支配されるバリスティック輸送に変化するためである。この知見は、高速製造や超音速輸送などの極端な変形条件下での材料特性の予測に役立つ。
Stats
銅の強度が157°C の温度上昇により約30%増加した。
純チタンと金でも同様の温度依存性が観察された。
Quotes
"この逆転現象は、変形メカニズムが熱活性化強化から、格子振動との散乱による転位の運動に支配されるバリスティック輸送に変化するためである。"
"この知見は、高速製造や超音速輸送などの極端な変形条件下での材料特性の予測に役立つ。"