Core Concepts
セッション内の複数のユーザー意図を効果的に捉え、重要な意図を選択的に活用することで、セッションベースの推薦精度を向上させる。
Abstract
本研究は、セッションベースの推薦モデルMiaSRecを提案している。従来のモデルは単一のセッション表現を使用していたが、実際のセッションには複数のユーザー意図が存在する可能性がある。MiaSRecは以下の特徴を持つ:
- アイテムの出現頻度と位置情報を組み合わせたエンコーディングを行い、セッション内の重要なアイテムを捉える。
- 自己注意機構とハイウェイネットワークを用いて、セッション内の複数のユーザー意図を表現する。
- 𝛼-entmaxを使ってセッション内の重要な意図を動的に選択し、不要な意図を除去する。
- 選択された意図表現を用いて、アイテム分布を生成し、プーリング関数で統合する。
実験の結果、MiaSRecは6つのベンチマークデータセットで既存の最先端モデルを上回る性能を示した。特に、長いセッションにおいて大幅な精度向上が確認された。
Stats
セッション長が長いほど、全てのモデルの精度が低下する傾向がある。
MiaSRecは、他のモデルと比べて、セッション長の増加に伴う精度低下が小さい。
例えば、Diginetricaデータセットにおいて、セッション長が10以上の場合、MiaSRecはCOREモデルよりも6.03%高い再現率@20を示した。
Quotes
"セッションベースの推薦は、ユーザーの継続的な行動を捉えて、その時々の嗜好を反映した推薦を行うことができる。"
"従来のモデルは単一のセッション表現を使用していたが、実際のセッションには複数のユーザー意図が存在する可能性がある。"
"MiaSRecは、セッション内の重要な意図を動的に選択し、不要な意図を除去することで、推薦精度を向上させている。"