Core Concepts
薄型無ウィック式蒸気チャンバーの熱性能を向上させるために、液冷助成と濡れ性パターンを導入することで、熱抵抗を大幅に低減できることが示された。
Abstract
本研究では、薄型の無ウィック式蒸気チャンバーの熱性能を評価するための実験装置を開発した。この装置では、蒸気チャンバーの上部に充填口と真空ポートを設置することで、薄型の蒸気チャンバーを試験できるようになった。
まず、均一な撥水性コンデンサと均一な親水性蒸発器を持つ無ウィック式蒸気チャンバーの性能を評価した。最低の熱抵抗は0.40 K/Wで、充填率24%、入力22.5Wの条件で得られた。
次に、パターン化された濡れ性を持つ蒸発器とコンデンサを備えた蒸気チャンバーの性能を評価した。この場合、最低の熱抵抗は0.12 K/Wと大幅に改善され、充填率24%、入力10Wの条件で得られた。パターン化された濡れ性は、充填率に依存せずに高い性能を発揮することが分かった。これは、パターンが液体の輸送を促進し、蒸発面での乾燥を防いでいるためと考えられる。
全体として、薄型の無ウィック式蒸気チャンバーの性能を大幅に向上させるためには、液冷助成と濡れ性パターンの導入が有効であることが示された。
Stats
最低熱抵抗は0.12 K/Wで、充填率24%、入力10Wの条件で得られた。
最低熱抵抗は0.40 K/Wで、充填率24%、入力22.5Wの条件で得られた。
Quotes
"パターン化された濡れ性は、充填率に依存せずに高い性能を発揮することが分かった。これは、パターンが液体の輸送を促進し、蒸発面での乾燥を防いでいるためと考えられる。"
"全体として、薄型の無ウィック式蒸気チャンバーの性能を大幅に向上させるためには、液冷助成と濡れ性パターンの導入が有効であることが示された。"